正倉院展

関西にやってきてもう八年目になるが、このために名古屋から出てきた母と初めて行った。ものすごい人。一時間待ちを宣言され、実際には四十分程度で入れたものの、中が人人人。ショーケースの中を見れない。二重三重に人が取り巻き、すきあらばと入り込もうと隙間を狙い伺っている。その光景だけで疲れ、四十分くらいで出てしまった。「立ち止まらない程度におすすみくださーい」というアナウンスにも疲れた。杖をついた危なっかしいお年寄りも多く、敬老会とかのツアーで来ているのかもしれない。中の展示物がどうこうというよりも、もう行っただけで満足したという感じ。カレンダーを購入する。母は何種類もの土産を買い込んでいた。
その前に行った常設展示のほうがわたしは好きだったな。仏像がたくさんあり、かなり間近で見れるし中には剥き出しのものもある。さすがに触れないんだろうけど、ガラスがないというだけで鑑賞するのがより楽しい。今度人のいないときにまた行こう。
正倉院展のあとは興福寺へ。もう二人ともぐったりしていた。今は特別にふだん見られない北円堂、三重塔、仮金堂の中を見れたのでそれが目的だったが、もう眠いし疲れているしあまり集中できない。国宝館のベンチで母は寝ていた。国宝館は教科書に載っているような有名な仏頭とか阿修羅とかがごろごろ展示されているので見に行ったらいいと思う。阿吽の像がいちばん印象に残った。北円堂もすてきだったがもうとにかく疲れていて…。
商店街でお茶をして帰宅。