読み書き

昨日留学生の作文を直した。漢字の間違いや助詞はいいとして、どうしてそうなってるか分からない文章をどう直すべきか?というのに迷う。日本語として変だけど意味は分からんでもないのとか。
説明に困ったのは、「臨場感を出すために、歴史的な出来事でも現在形(日本語だとなんと言うんだっけ)で書きたい」時でも、年号など明確に過去の時点を示す指標があれば過去形(〜した)で書くべきなのはなぜか。日本語はあまり時制にはこだわらない言語だとは思うけど、例えば「七世紀に成立した○○制により、庶民の暮らしは劇的に変化する」というのは、前置きがないと言えないと思う。説明するの難しいわ。
んで、外国語での作文力を高めるにはどうしたらいいんかな、というのを自分のためにも考えた。まずはレトリックを考えずに文法的に正しく分かりやすい文章を書く。「分かりやすい」というのは母国語で分かりやすいんではなくて、その言語で分かりやすい文章。つまり日本語で書いたものを訳すと変になるからできない。地道に簡単な文章を、母国語を通すことなく自然につづれるようにするところから始めていくしかないんだろうな。いくら教育の積み重ねが今まであるからと言って、突然高いレベルには進めない。
多く文章に触れるのが大事なのかな、とは思うわけだけど。そうするとお手本に何を使ったらいいのか、というのが問題になってくる。小説やエッセイは単語を造語したりするのでやめたほうがいいし、雑誌の文章はくだけすぎていてお手本にならないし、いきなり専門家の学術論文レベルを真似るのは無理。高校の教科書レベルくらいが上級者になったら妥当なのかな…。内容がつまらないのが問題だけどどんな教育受けてきてるか分かるからいいかも。あとは新聞の社説やレポートが文章が分かりやすくてよい気がする。