スペインにいたころのことを思い出しつつ

「西洋中心主義」に直面したとき、どんな風に対処するか。というのはけっこう切実な問題であって、かといって常にそんなことばかり考えているわけにもいかない。「大和魂」や「日本の心」を持ってすっくりと立つ、というのも何か違うし、その時点でもうああ二分法に組み込まれた、と強く感じるのであった。そして完全に同一化することはまず無理なのであった。
それと関係あるようなないようなことだが、友達に薦められて購入したLeading Lolita In Tehranという本はリベラルな西洋人がとても好きそうだ。まだ読んでいないが。ホメイニ師の革命のあとも禁書となった英米文学を読書サークルで読み続けた女性教師(現在は亡命してアメリカにいる)の自伝というか、エッセイのようなものらしい。反動的な動きに対抗して自分の口で語る文明化されたイラン人女性、てのはお好みですか?とそういう気になってしまうのはなぜだ。