靖国参拝

日本がスペインで話題になるときは、皇室関連か、マンガ・アニメ・ゲームか、テクノロジーか、中国と仲が悪いかどれかのように思える。昨日、今日の靖国参拝ももちろんはずさずに報道。今日スペイン国営テレビTVE Internationalを大学で見ていたら、EU内での鳥インフルエンザ対策、カタルーニャ憲章の話などと並んで取り上げられていた。新聞の国際面でもわりと大きな扱いを受けているようだ。
el mundoの記事で靖国神社がどのように説明されているのか見てみると、

http://www.elmundo.es/elmundo/2005/10/18/internacional/1129621239.html
En el santuario de Yasukuni se rinde homenaje a los cerca de 2,5 millones de soldados japoneses caídos durante distintas operaciones militares entre 1853 y 1945, incluidos 14 criminales Clase A ejecutados por el Tribunal de Tokio tras la derrota sufrida por Japón en la II Guerra Mundial.

El santuario es percibido por los países vecinos de Japón como símbolo del militarismo japonés de las décadas de los años 30 y 40. Las visitas del primer ministro nipón a Yasukuni han provocado diversos enfrentamientos entre China y Japón, que tienen diferentes visiones de lo ocurrido durante la II Guerra Mundial.

靖国神社には、1853年から1945年の間に命を落とした二千五百人ほどの日本人兵士が祀られており、その中には第二次世界大戦後の東京裁判A級戦犯とされ死刑に処された十四人も含まれている。

この神社は近隣諸国から1930年代、40年代の日本軍国主義の象徴だとみなされている。日本の首相による靖国参拝は日中間に数多くの対立を引き起こしてきた。両国は第二次大戦中の出来事のとらえ方に差がある。

靖国神社のとらえ方としては日本で短くまとめた話を聞くのと大差ない。記事は中国外務省の孔泉報道局長の談話をまとめたかたちになっていて、日本側が「私的なものと強調」したとの説明はなし。
いかにナチスドイツと現在のドイツとが断絶しているかというドイツ政府のパフォーマンスを常に見ている人々にとっては、戦前の日本と今の日本が強く連続していると感じられるのではないか。他にあまりニュースにもならないし。中国と日本が過去の戦争の件で揉めるたびに報道されて、日本のイメージは悪化しているのではないかと思う。