島田雅彦『彼岸先生』*1

島田雅彦読むの初めて。裏表紙によれば「平成版『こころ』」らしいけど、これを読んでいてわたしは『こころ』の語り手がどんな人で、先生の手紙以外の部分がどんな話だったか全て忘れていることに気づいた。なのでどこがどう『こころ』なのかよくわからないまま。間に手記がはさまれている構造は分かるのだけど・・・。
読みやすくするため「先生」に知っている同じくらいの年の人を挿入して読んでいたら性描写とかも激しいのでさすがに無理になって、途中から高橋源一郎の顔を入れて読んでいた。たぶん昨日写真を見たからだと思う。
仏教の姿がちらついていたのが最後にどーんと出てきてそれで解決しちゃったのかな、という気になってなんだかがっかりした。