卒論とか

もう卒論の作家と作品を決めーや、と言われ、前回は「魔術的リアリズムの成立を巡ってうんぬん」などと答えたら難しいのでやめた方がいい、と言われた。確かに難しいし趣味にしようかと思って、今回は「プイグの『赤い唇』にします」と言ったら、「えらい変わったな」と言われた。そしてそのあと簡単に人に流されてはいけないとおっしゃっていたのでちぢこまる思いだったが気にしないようにしよう。難しいものと無理に組み合って論文ですらないものを生産するのはもうイヤなので、取り組みやすいものを選びたいのだけど、プイグも難しいかもしれない。多分ジェンダーに触れたり映画論を述べたりしなければならなくなるだろう。『赤い唇』は、『百年の孤独』とともに、読んでいて好きだと思った数少ない南米の作家の作品だから選んだのだけど、さらに考える余地があるかもしれない。好きな作家で書くこともないわけだし。