シカゴ市観光局主催のツアーに参加。荒れ果てた地区をバスが行き、貴重な体験をした。Madison St. をずっと行ったのだがEast Garfield ParkとWest Garfield Parkという地区が荒れていた。特にEastのほう。その荒れっぷりは一目瞭然とはいえ、バスのガイドが「この地区はかつてはポーランド系、イタリア系などが住んでいましたが、暴動があってからは貧しい黒人が流入し、今では低所得者層の多く住む地域となっています」と解説するのに驚く。そういうことを明言するのはポリティカルコレクトネスに抵触しないんだな。日本だと、被差別部落地域とか、地元の人は知っていても明言しないし、低所得者層の多く住む地域に関しても同様。
ツアーそのものは、シカゴの公共施設内にある彫刻とか絵とかを見せてくれるというもの。よく知っている作家の作品というわけでもなく、ちょっと退屈だった。バスでただ横を通り過ぎただけの作品も多かった。英語がほぼ完璧にリスニングできて、住民の中のアート、とかそういうものに興味のある人には楽しいツアーかもしれない。参加者の中には、半端なくおしゃれな中年女性が三人ほど参加しており、一人は熱心に質問していたので関係者かもしれない。

Chicago Cultural Centerで降ろされ、そこから60番のバスでLittle Tuscanyに向かう。Bacchanaliaで食事。食事はまあまあだが周りの雰囲気が余りよくないので観光客には向かない。バスで行くところではなく、車で行くところらしい。周りはヒスパニックが多く住む地域の中で、そこの一画だけイタリア料理店が集まっており、花も飾られて少ししゃれた雰囲気になっている。店内にも中産階級(以上)らしき白人の一団がいた。各店の前に老人が座り込んで何か話しているのがイタリアらしいといえばイタリアらしい。