疲れた

今日の帰りのバスで、後ろから女性の笑い声が聞こえた。携帯で声を落として話しているが、笑い声だけが高いのでよく聞こえるのだろうか、と思っていたら一人で笑っていた。夕闇の中を走る静かなバスの中、時折響き渡る女性の笑い声に緊張が走る。途中のバス停で彼女は降りていった。料金箱にお金を入れる、膝丈スカートの後ろ姿からは年齢は分からなかった。と、後ろの扉が開きまた彼女が乗ってきた。再び同じ席に座り、こちらからは分からないタイミングで、突然笑い声をあげる。その後もきちんとお金を払っては同じバス停からすぐ乗り込む、ということを数度繰り返し、わたしの降りたバス停で一緒に降りたがまたすぐに乗っていた。あのバスは一つの駅を起点とした循環バスなのだが、その後どうなったのだろうか。