2008-05-01から1ヶ月間の記事一覧

046 村上春樹、柴田元幸『翻訳夜話』

一日一冊を目指していたのだが挫折した。 仕事の本も読まなければいけない、と趣味と実益のあいだで趣味寄りのものを読む。 図書館に返してしまったので手元にないから正確ではないかもしれないけど、著者の経歴とか性格とか、時代背景とかは、翻訳する際に…

045 野口恵子『かなり気がかりな日本語』

ついうっかり日常会話に混ぜがちな「外国人に教える教科書には載っていない日本語」がたくさん載っており、自分の使っているものも多く反省する。「基本的に」とか「逆に」とか。相手の察しを要求する文章を途中で止めるしゃべりはやめたほうがよいと思って…

044 山崎美緒『マンゴーと丸坊主』

日本人女性で初めてアフリカを単独自転車縦断したその旅行記録。ノリよくテンポよく大阪人らしいしゃべりで笑いも盛り込み読みやすい。地元での溶け込み方がすごい。言葉が少し話せるからといって溶け込めるかというとそういうものではないと思うので。 アフ…

VERYで一日が終わったわけではなく、その後関口義人氏のアップリンクでのイベントに友達と参加していた。今回はトルコ。前回はスズキコージ氏と、と聞いてひそかに身悶える…知らなかったので仕方がないが、惜しいことをした。子供の頃いちばん好きだった絵本…

美容院で「VERY」を熟読する。いつも最高の自分でいなければならないって疲れないのかな。子育てで大変なときは、バタバタでもいいじゃんと思う。常に気抜かりなく、ママ友にも差をつけ、要所要所で夫を惚れ直させる。家族イベントでもそつのないふるまいを…

043 平安寿子『Bランクの恋人』

会社の人が貸してくれた。「ゲイの話なんですよー」というので、「BL?」と思ったら違っていた。 ヨメと嫁ぎ先の人間とのバトル、という話が苦手(渡る世間は鬼ばかりなど)なので、最後の「サンクス・フォー・ザ・メモリー」は読めないかも、とひるんだけど…

042 保阪正康『皇后四代』

皇室の人々に関する書き物をまともに読んだのは初めてかもしれない。多分そう。 これこれという事件のときに、天皇は何を考えていたのか、ということが本人の口から語られることはないということに改めて驚く。「当時の側近であっただれそれにこのように仰っ…

蒸し暑い。帰りにラインストーン入りのストッキングを買う。2000円以上して萎える。ついでにミスドでドーナツを購入。値段も高くなったが、サイズも小さくなったように見える。 週末は何かと忙しそうだ。明日は朝から出かけねばならないし、明後日は結婚式に…

041 松本道弘『上級を目指す英会話』

「英語道」を推進するだけあって、武道か何かの教科書のような趣がある(狙ってるのだと思う)。煽動する書きぶりなので引いてしまったり、反感を覚えたりする箇所が多くあった。あまりにもこの人は英語にはまりすぎなのではないか?と思ったり…。しかし、こ…

040 志村文夫『文科系のための科学・技術入門』

正直期待はずれ。文学や哲学の話をわざわざ持ち出さなくても大丈夫だよ!と思ってしまう。半導体についてもう少し勉強しなければいけないことがよくわかった。 「拙書」の宣伝をしすぎているところもいまいち。書き方はやさしいので「拙書」を読んでみたらよ…

目が疲れる。 久しぶりにカレーを作って食べる。チューブ入りにんにくとチューブ入りゆず胡椒とパルメザンチーズだけでできるパスタばかり食べていたので自己満足する。一人で食事しても楽しくもうれしくもないし特に面倒なので最近はサボりがち。昨日ひじき…

締め日でどたばたする。 アンゲロプロスの「エレニの旅」を見たいのだが、レンタルはしていないらしい。買うと6300円とのこと。スペインの映画祭で字幕で見たので話があまり分からなかったからもう一度見たい。何回も見ないであろうものにあまりお金はかけた…

039 鈴木主税『私の翻訳談義』

言葉を一対一で対応させていくのは翻訳ではない、背景知識があって内容を理解しなくては翻訳はできない、と耳の痛い話ばかり。だがそれはそうなのだ。翻訳者になる前の下積みの現実(十年位前の話だけれど)、編集者との関係など、「翻訳者になりたい!」と…

昨日夜寝付けなくて睡眠不足。帰ってから2時間ほど寝てしまう。 帰りに百均でメンディングテープと指サックと名刺を入れとくビニールケースのようなものを買う。指サックは会社で支給されているものが使いにくいため。指に血が通らなくなるほどきついし、取…

038 小川和夫『ソ連解体後』

ソビエト連邦解体後のバタバタを経済の観点から述べた本。まだエリツィンががんばっていたころらしい。まだ小学生くらいであまり記憶にないが、その頃空っぽのショーケースに人が長蛇の列、という映像は流れていたような気がする。ロシア語関係者の友人によ…

037 ジェニファー・テイラー『キプロスの花嫁』

初ハーレクインですよ。「ブックオフで見かけたら買ってみようかな」と棚を探したらいきなりあったので購入。棚に並ぶラインナップを見ると、「地中海」「シチリア」「ナポリ」「スペイン」など、地中海関連の地名が目白押し。北方の人の地中海への憧れを感…

友人と世田谷美術館で横尾忠則展を見る。招待券を手に入れてくれていたのでありがたく無料。前回、中島敦の展示の時にはガラガラで10人くらいしかいなかったが、かなりの人出。天気もよかったからか小さな子供を連れてやってきている人もいたが、小学生以下…

昨日会社の人と飲みに行った。少ししんどかったので行くべきではないかと思ったが行ってしまったのが間違いだったのかも知れず、今日は喉が痛い。家でおとなしく洗濯などしている。しかし食べるものがないのでスーパーには行かねばならない。図書館にも行き…

036 松本健一『司馬遼太郎が発見した日本』

朝日新聞社から「ビジュアル版 司馬遼太郎『街道をゆく』」を週刊で出していたものに、毎号ついていた解説を集めたものらしい。だから付録を集めたみたいでいまいち本の中身が分からない。面白そうだ読んでみようともあまり惹かれない…。司馬遼太郎の各著作…

035 青山南『ピーターとペーターの狭間で』

80年代後半に書かれたものに、90年代初頭に手が加えられている。だからだと思うけど、全体に少し古い感じがする。文体とかか?こないだ読んだ柴田元幸の本も今から10年位前だから今の高校生とかが読んだらもしかしたら少し古いのかもしれないけれどそう感じ…

なんだかもやもや。 あまりに仕事にプロ意識が足りないのではないかと思いはじめる。100%です、と言い切る自信と、まだ50%だと裏で努力を積み重ねるのとはどう両立させるのか。

034 絲山秋子『エスケイプ/アブセント』

二人はすぐそばで、同じ時間にすれ違ったかに見えて、実は互いにアブセントなままである。エスケイプ/アブセント作者: 絲山秋子出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2006/12/01メディア: 単行本 クリック: 11回この商品を含むブログ (93件) を見る

033 柴田元幸『生半可な學者』

たぶん柴田先生の好きなものはそんなに好みではないのだと思う。でもこの本読んでると食指が動く。あと日本語でも言葉と楽しく遊べる人じゃないと文学の翻訳などできないのだろうなと感じた。生半可な学者―エッセイの小径 (白水Uブックス)作者: 柴田元幸出版…

ようやくオランダへの郵便を出す。郵便局はアマチュア感に満ちていて、おなかが空いているのもあって少し苛立ってしまった。近所のおばちゃんたちが善意でやっているかのような雰囲気が漂っているのだもの…。 通勤時間が早まって、電車の混み具合の違いを感…

032 中村逸郎『ロシア市民―体制転換を生きる (岩波新書)』

プーチン登場前夜のロシアにおける市民生活、年金生活者からニューリッチまで。なんというか「岩波だな!」という印象。民主主義ってなんだろうか。ソ連時代のほうが熱心に働いても働かなくてもそれなりに食べていけるし、意外と楽でよかったのかもしれない…

昨日ブックオフに行き、気づいたら10冊ほど手にしていた。100円で読みたい本が手に入る喜びに我を忘れていた。自由が丘のブックオフは充実しているし危険である。カフェまで併設している。 立ち読みで、安野モヨ子の「美人画報」を読む。「美人は美しいもの…

031 三浦清美『ロシアの源流―中心なき森と草原から第三のローマへ (講談社選書メチエ)』

ロシア通史をそれなりに知っていないと難しい。高校のときに習ったのってどのていどだったのか、と教科書を見てみたら、中世の記述は正教の受容とイワン雷帝くらいだった。そりゃ知らないはずだ。 カトリックと正教の狭間にあって異教を貫き、それを逆手にと…

030 中島岳志『ヒンドゥー・ナショナリズム―印パ緊張の背景』

現代において、倫理の崩壊に問題意識を抱き宗教を求める心情に共感を抱き、大きな変化を遂げつつあるインドにおいてインドの文化を見直しながら広範な活動を行う愛国主義的団体を調査するも、それがナショナリズムへと回収されることには疑問を覚えるという…

029 四方田犬彦『旅の王様』

昨日帰宅後、続きを読んでたら寝るのがまた遅くなってしまった。 四方田氏に関して、わたしのお世話になった人は断固「否」であった。その方には言えないけどやはり好きだなあ。特に旅に関するものが好き。 いつも氏の著作を読んでいて気になるのだが、女友…

渋谷はアップリンクへ。今まで知らなかった世界をたくさん知れたのでよかった。今後も関東にいるあいだは行くかもしれない。わたしと同行者以外は常連さんのようで固有名詞も知っている前提で話が進められていた気がする。そういやああいうミニシアターな場…