2008-02-01から1ヶ月間の記事一覧

外国語で本を読むこと、についてなにやら考えていたのですがまとまらず。英語で書かれた小説を読むのがとても楽しい。その楽しさはどこから来るか。 今のところ読んでいるのは、イラン人の書いた本だったり、ハイフン付きアメリカ人の書いた本だったり、と母…

018 Nafisi, Azar. Reading Lolita in Tehran

縁遠いイランの話で、今はアメリカに亡命(?)した著者が書いている、となると、開明的な欧米人が好きそうな話だなーきっとこれを読んでイランの女性の置かれた立場に憤ってイスラムの人権侵害ぶりを嘆くのだろう、そういうことを訴えるときの格好のネタに…

アンダルシア

Kosovoがついに独立宣言をした。スペインはまだ認めていない。最近、アンダルシアの自治を掲げる政治団体がやっているっぽいニュースクリップ的なブログIdentidad Andaluzaを読んでいるが、それによればアンダルシアのある政党がKosovo独立を祝福し、「われ…

017 徐京植『ディアスポラ紀行ー追放された者のまなざし』

マジョリティとしての自分の偽善者ぶりを目の前に突きつけられた。ディアスポラ紀行―追放された者のまなざし (岩波新書 新赤版 (961))作者: 徐京植出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2005/07/20メディア: 新書購入: 1人 クリック: 16回この商品を含むブログ …

016 Rhys, Jean. Smile Please

Smile Please: An Unfinished Autobiography (Penguin Twentieth-Century Classics)作者: Jean Rhys,Diana Athill出版社/メーカー: Penguin Classics発売日: 1995/09/01メディア: マスマーケット クリック: 1回この商品を含むブログ (1件) を見る

英語の本を読んでいたら読むスピードは上がってきた。ボウルズとジーン・リースだからかもしれないが…。それでも日本語の本を読むのの三倍は時間がかかる。これが二倍くらいになったらなあ。 ジーン・リースのエッセイは文化系女子にぴったり。イメージは、…

今日のスペイン語

iGoogleのガジェットに、Citas y Refranes.comを入れています。毎日日替わりで有名人の名言(スペイン語圏か否かを問わない)が表示されて勉強になる。今日はEsquiloという人の"Quien no es envidiado, no es digno de serlo."でなるほどーと思ったのだけどE…

015 Bowles, Paul. Up Above the World

中米と思しき国を舞台に繰り広げられる不条理劇またはサスペンス。あいかわらず、「彼は文句のつけようがないほど男前だった」とかシンプルに書いてあって、どう男前なのかとかの詳しい説明が一切ない。The Sheltering Skyと同様、無邪気な「自称旅人」アメ…

014 古川日出男『ロックンロール七部作』

七大陸にまたがるロックンロール偽史。「あたし」という語り手の語り口が気に食わない。新しさ、今ここ、というのを押し出してくるので抵抗がある。 でもこの猛烈に突っ走っているのに話の組み立ては整然としていて最後にパズルがはまるような感じを味わえる…