2008-01-01から1ヶ月間の記事一覧

013 Bowles, Paul. The Sheltering Sky

やっと終わった。続いて別の作品を読んでいるけどへこむ。しばらくボウルズは封印しようと思う。 忘れないうちに(いわゆるネタばれがあります)。 みもふたもない言い方をすれば異国の地で自業自得で崩壊する西洋人の話なのだが、キットは崩壊以降のほうが…

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遅遅として進まないSheltering Sky。人と人がぶつかる動きが出てくるとスピード感のある、英語でしか書けない文章にお目にかかるように思う。 Slowly Tunner looked up. At the same time he thrust his neck forward a way that sent a thrill of fear thro…

012 古川日出男『ハル、ハル、ハル』

古川日出男の文体はあまり好きじゃない。会話など「若すぎる」気もする。この本の二つめ「スローモーション」も日記の文体に入り込めないと思っていたら、日記が現実に追いついてからは怒涛の展開でおもしろかった。話の内容よりも、スピード感が独特でそれ…

011 福間智人『忘れてしまった高校の化学を復習する本―化学の基本、ここが面白い!』

文系のわたしは一からやり直す感じ、と思っていたが化学IBの範囲には有機化学もあったらしいので単に授業を聞いていなかっただけなのかもしれない…。 アマゾンのレビューにもあったけど、問題演習はまったくない。そのため知識が定着しているかどうか確かめ…

YouTube三昧

Perfumeの動画を見ていたら「Perfumeで踊る人々」を発見。 スペイン人のコスプレアイドル(?)Sexy Mafiaによるもの。エネルギーに溢れているとPerfumeのイメージと激しく異なってくることが発覚。 でも一番びっくりしたのはこれだったかな。 オリジナル(…

「東京ハチミツオーケストラ」より 夢が夢でなくなる東京 おいしそうな花のミツ 私はまだまだ世間知らず 甘い匂いに負けそうハチの巣みたいだ 東京 働きバチの行列だ 私はまだやわらかな幼虫 甘い甘い夢を見てるそんなに甘くはないよって 早く誰か教えてよそ…

010 古川日出男『アラビアの夜の種族(III)』

読み終わったー。あまり気の乗らない数日間を越えていざ本を開けば一気に読み終わった。長いし、重々しい単語使いだけど中身が重々しいわけじゃないので最後まで楽しく読んだ。作者のあとがきのようなものがいきなり言葉づかいが軽くてギャップに戸惑う。文…

父が出張で出てきていたので横浜で食事をする。ほとんど先週の母との旅行についてと昨日会った同窓会的飲み会の話だったが、最後に仕事(というか会社サバイバル?)に関してのコメントが。ひょうひょうとしているようだがそうでもないらしい。ありがたかっ…

009 古川日出男『アラビアの夜の種族(II)』

だんだん読み疲れしてきました。狂った迷路である宮殿の中に広がる異形の世界の描写が好き。あと一巻か…。どう終わるのかが気になる。アラビアの夜の種族 II (角川文庫)作者: 古川日出男,片岡忠彦出版社/メーカー: KADOKAWA発売日: 2006/07/22メディア: 文庫…

フヒモリ

リンクをはろうとしたけどコピーが効かない。 フジモリの娘が新党を結成するらしい。自身が大統領として立候補するかはまだ明らかにしていないようだが、日本語のニュースではソースによって表現に差があるのでEl comercioを参照しようとしたら記事が見つか…

倒れずに何とか一週間を乗り切った。金曜日になると気づくけど、やっぱり平日は張り詰めているなあ。 帰りにようやくスペイン語の辞書を買う。歴史上の有名人、地名等の固有名詞がスペイン語で引けるのは便利だと思う。英語や日本語の表記とはかけ離れている…

008 柴宜弘『ユーゴスラビア現代史』

良書です。 奥付によれば、この本が出版されたのは1996年なので、もう十年以上経っている。その間に旧ユーゴ地域ではさまざまな事件があったはずだが思い出せなかったり知らなかったりする。 ミロシェビッチ死亡(2006年) スロヴェニア、EUに加入(2004年)…

完全風邪モード。胃腸はよくなったのに今度は鼻が悪い。あと一日がんばらねば…。

残業続き。実際の労働時間としてはたいしたことないのだが疲れる。ふだん別の仕事をしている人まで駆り出されていたので、よほど仕事がたまっているみたい。今週はこんな感じっぽい。 バルカンの本を通勤電車で読む。淡々と書いてある歴史の本だけど、辛くて…

読みたい本のメモ(文庫)

逃亡くそたわけ (講談社文庫)作者: 絲山秋子出版社/メーカー: 講談社発売日: 2007/08/11メディア: 文庫購入: 2人 クリック: 12回この商品を含むブログ (102件) を見る精霊の守り人 (新潮文庫)作者: 上橋菜穂子出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2007/03/28メデ…

『アラビアの夜の種族』の続き二冊を買ってしまう。仕事関連の本で欲しいものもあるのだがこっちを優先してしまった…。しばらく古川日出男にはまってみよう。でも古川日出男代は一月に二千円までに抑えたいと思う。 カズオ・イシグロの『わたしを離さないで…

Edwardian period

上記チャトウィンの本に「まるでエドワード七世の御世であるかのように」といった表現が出てきた(うろ覚え。該当箇所見つけられず)。エドワード七世はビクトリア女王の跡を継いだ人物で、エドワード七世の時代とは彼が王であった1901年から1910年を指すが…

007 ブルース・チャトウィン『パタゴニア』

五年以上積読だった気がする本をついに読了! 詳しい感想はまた書くけど、Que tal?は「何?」じゃないと思うよ。 追記(1/15) クーデター後、1977年以前のパタゴニア旅行記。その始まりは、チャトウィンの少年時代にさかのぼる。祖母の家にあったミロドンの…

006 古川日出男『アラビアの夜の種族 I』

架空の書物、迷宮、アラビア、とボルヘスっぽい要素満載でお届け。そう感じるのは著者のインタビューを読んだあとだからかな。ボルヘス的といっても、ボルヘスみたいにコンパクトでまじめな雰囲気で人を食ったような感じはなく、ページをめくる手が止まらな…

005 寒河江孝允『知的財産権の知識』

年を越してしまった本。 去年の11月に刊行された第二版だけあって最新の傾向を網羅している(らしい)。知的財産権の基本的な考え方、各法律の概要、アメリカを中心とする知財関連の政策の変容、有名な判例の紹介など盛りだくさんであるため、ハンドブックと…

004『昭和陸海軍の失敗』

前は先の戦争関連の本は基本的に避けていたのだけど、最近はそうでもない。これは連れの本を勝手に読んだだけだが…。 これは文藝春秋での座談会二回分を収めたもの。前半は陸軍、後半は海軍について。福田和也がちょっと浮いてる感じがする。 陸軍と海軍の組…

003 古川日出男『gift』

古川日出男は柴田元幸氏一押し、らしい、とこの本を教えてくれた人から聞いていたので読むのを躊躇っていた(ポール・オースターとか柴田元幸氏関連の本があまり好きではなかったので)が、ずっと気になっていたので京都駅のキオスクの本屋で購入。いやこれ…

002 荒木博之『日本語が見えると英語も見える―新英語教育論』

日本語を基本にした頭のままでは英語は話せないから日本語と英語との橋渡しとなる「中間日本語」を鍛える訓練をすべし、という論点にはうなずける。具体的には、オノマトペや曖昧な表現をわかりやすい具体的な表現に直し、英訳する訓練をつむこと。 それ以外…

001 マーク・ピーターセン『続・日本人の英語』

『日本人の英語』が英語による発信者としての日本人の英語力を問う本であれば、こちらは英語を読み解く側としての日本人の英語力について述べた本。『日本人の英語』より評価が低いようだが、具体的な映画等に触れて英語の読み方(というよりむしろ英語圏、…

ユビキタスとは何か

読んだのは10日近く前ですが。噛み砕かれていて分かりやすいけど、ユビキタスな社会っていいものなのかな? この本とは関係ないけど今年は読んだ本に番号を打っていって冊数をカウントしようと思います。ユビキタスとは何か―情報・技術・人間 (岩波新書)作者…

あけましておめでとうございます。 本や映画の感想、スペイン語ニュースのネタなども中途半端でなにやらぶつぶつつぶやいているだけの空間ですが気の赴くままに続ける予定なのでどうぞよろしく。今年は多少は人の役に立つ情報も載せられたらと思います(スペ…